初めて岐阜市にやって来た。旅の目的は特にない。来ることをを決めてからおもむろに予定を考える。
今回もほぼノープランでやって来て、とりあえず長良川に行ってみることにした。路線バスで約20分で、長良橋という大きな橋に到着する。
川沿いをぷらぷら歩く。春から秋までは鵜飼が行われるとのことで、ビニールシートで覆われた船が繋がれていた。冷たい風に雨が混じり、灰色の空を背景にこんもりとお山がそびえ、天辺にお城が見える。お城の主は信長公であったな。駅前にいた黄金の信長公を思い出し、お城からの眺めは如何であったろうかと麓から思いを馳せた。
それにしても、本当にきれいな川だなあ。橋の上からでも、川床がくっきり見えるほど水が澄んでいる。水の流れが作る影が小さく整っていて、ぞろりと流れた薄い織物のようだ。
鵜飼、見たいなあ。ほっそりした優雅な船、鵜匠と鵜。かがり火が風ではためき、火の粉が花のように散り、それが水面に映る。なんだか夢のように美しい。近くにある「長良川うかいミュージアム」を見学したら、ますます実際の鵜飼を見たくなってきた。
ノープラン旅行の良いところは、次に来る目的が出来ることである。
そう、次は「お城から信長公の気分で川を眺める」も追加しなければ。